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はとぶん

旅するゲームプロデューサーの妄想ブログ

『眠れぬ魂』をプレイ?して(※多少ネタバレあり)

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埃をかぶっていたPSVRに再び電源を入れた。某情報サイトで"インタラクティブシネマ"の記事を読んだからだ。インタビューに答えていたのは『眠れぬ魂』というVRコンテンツの開発者。「ゲームでなく、プレイできる映画」といった感じの内容だった。いちコンテンツ開発者としてはVRにとても興味があるし、遊びの進化として非常にポテンシャルを感じている。もちろんビジネスとしても。しかしながらコンソールゲームの市場はまだまだ開花できておらず手が出しにくいのが実情だ。そんな状況の中出てきた新しいVRコンテンツであり、最近疎遠になっているホラー作品ということもあって、まあ買わない理由はなかった。

 というわけで早速DLして、ヘッドセットつけて、タイトル起動。ボタンを押してゲーム?が始まるのだが、操作に関して何の説明もない。映画の様に受動態で楽しめばいいのかなー?と思っていたら、主人公の部屋らしきところで流れが止まった(様に感じた)。あー、ここで何かしらの操作が必要なのか!と察し、コントローラーを適当に弄るが無反応(分かっていたことだが一応やってみる)。そのことをあえて確かめたところで、漸く周囲をきょろきょろし始める。というのは社内で、しかも個室ではなく自分のデスクでプレイしているため、挙動不審だと周囲の目が此方に向けられるだろうし、ヘッドセットをつけているからその白い目を確かめる術もなく、ただただ晒し者になってしまう。従って"きょろきょろ"をする前に「本当にそれしか選択肢はないの?」と自分を納得させる必要がある。まあ儀式みたいなものだ。

そんな感じで周囲を伺うと、色々と不可解な出来事が起こり、そして最初の恐怖と遭遇する。

「ひぃっ!Σ(||゚Д゚)」

不覚にも声を漏らして余計な注目を浴びてしまった。だがこのコンテンツの遊び方はよく理解できた。要は"見つける"ことでフラグをたて話を進めるコンテンツだ。この見つけるための誘導として音や環境構成物やキャラの行動がうまく使われている。見つけた先に恐怖が待ち受けているわけだ。かねがね他のVRコンテンツをプレイするたびに「その場への誘導と触りたい意欲を抑制する工夫」が必要だなーと思っていたのだが、このコンテンツに関しては基本が映画同様受動態であり、そこに「見つける」行為を挟むことで物語が進行するという前提というかルールがあるため、能動的なアプローチが弱い分「触りたい」意欲がまあ抑えられる。そういう意味で"映画より"なのだろう。ゲーム屋としてはこの誘導方法に色々と欲が出てくるのだが、これも「如何にも!」なぐらい判りやすい方がいいのだろうなーという印象。探すのに時間をかけるとそのあとの恐怖が白けてしまう。。。バランスが大事なのだ。

 

思っていたよりずっと楽しめた。ある程度は想像の範囲内だが、やはり実際に触ってみると色々と刺激を受けて脳が活性化する。正直言わせてもらうとコンシューマーじゃなくてアーケード施設の方が儲かるのではないかと思う。マルチエンディングを採用しているらしく何となくどこで分岐するかも想像できるのだが、それでも続けてプレイ?する気にはなれない。やっぱり映画同様に忘れた頃再びっていうのが適している。値段は売り切りで1,000円だが、施設なら1プレイ:600~800円ぐらいで行けるかな~と思う。マルチエンディングでリピート入れて1,200~1800円のインカム。製作費がどれぐらいなのかとても気になるところ。

まあでもこういった前衛的な作品が生まれないと、どんな先進的な技術もなかなか広がらないし、そういう意味でとても有意義な作品だと思う。