はとぶん

旅するゲームプロデューサーの妄想ブログ

心がまだベトナムから帰国できず

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先週は"夏真盛り"の気分だったのに、今は晩夏を惜しんでいる。
一週間前と変わらず蝉は煩いし太陽もガンガンに地面を照らしているけれど、心の中の季節は確実に変化してしまった。夏休みが終わったからだ。

 今年の夏休みは家族でベトナム入りしていた。といってもハノイホーチミンといった都市ではなく、中部のダナン・ホイアンである。
月曜に出国して日曜に帰国したので、夏休みをまるっと海外で過ごしたことになる。帰国した翌日は平常営業なので旅の余韻に浸る暇もない。


旅の詳細はまた別途記すとして、ホイアンの印象深かった事を3つ紹介しよう。

 

交通事情
東南アジアの大半の国はそうだと思うが、信号の数が極めて少ない。
片側三車線以上ある大きな道の交差点でも信号がないので、縦横無尽に運転している様に見える。
スキマがあれば車の鼻先を侵入させて、そこの通行権を確保するワケ。
早い者勝ちだが、ある意味譲りあっている様にも見える。いずれにせよ遠慮していたら永久に渡れない。
これは歩行者も同様で、横切る車やバイクのスキマを見計らって渡る必要がある。
中央分離帯があるところなら片側だけで良いのだが、ないところは上下線両方のタイミングを見計らう必要があるので結構難儀だ。
そして(よく言われることだが)渡り始めたら止まってはいけない。向こうはこちらの移動速度を見計らってスピードを調整しているので、止まる=事故を誘発する行為なのである。歩行者の不文律なのだ。
ホイアンは田舎なので難易度は低い方だが、ハノイホーチミンはかなりのスキルを要すると思われ…)

 

田園風景
泊まったホテルが古都ではなくビーチに近い方で、周りが見渡す限り田園なのだ。
(ちなみに『一号線を北上せよ(沢木耕太郎)』で紹介されていた日本人の墓の近くのホテル)
その田園の中で所々水牛が水浴び(泥浴び)しているのが伺える。日本でも田舎の方に行けばそういった景色は残っているのかもしれないが、あたかもタイムスリップした様な感覚に襲われる。とにかく"のどか"なのだ。
ホテルの前は未舗装の農道で主な移動手段として自転車を使っていたのだが、この農道を走っていると水牛の親子とすれ違ったりする。
こんな間近で水牛を見ることも珍しいのだが、すれ違いざまに襲ってくるんじゃないかと思うとちょっと怖い。

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(全身浸かってタニシを取ってる?)

 

英語の発音
コミュニケーションは基本英語で、大概どの国行っても独自のイントネーションを持っているので慣れれば聞き取れる、慣れなければ何言ってるかさっぱり判らない。まあこちらも貧弱な英語力なので、どちらも努力して意志疎通をするわけだ。
で、この地域全体、或いは自分が交流した人たちに限定した事象なのかは判らないが、一つの特徴に気付いた。
"エイ"の発音が、短い"エ"や"ア"の発音(の様に聞こえる)なのだ。例えば"wait"だと"ウェト"と言っている様に聞こえる。
所詮旅行英語なので聞き直せば何言っているかは判るのだが、何度かそう思う瞬間があった。

 

あと振れておきたいのは人柄。田舎だからかもしれないか、ウンザリする様な商魂逞しい勧誘もなく、割と細かい額でもちゃんとお釣りを返してくるし、安いホテルなのに何も言わなくともタオルやシーツを毎日取り換えてくれた(これ結構大事なコト)。
ベトナムを去ったあとマカオの(それなりに高額な)ホテルに一泊したのだが、そこのサービスに比べれば満点をつけても良いぐらい!

 

近いうちにラオスに行こうと考えているだが、その際はベトナムから国境越えするかなーと思い、とりあえずVND(ベトナムドン)を円に戻さずに帰ってきた次第である。