はとぶん

旅するゲームプロデューサーの妄想ブログ

(ほぼ)宿泊費をかけずにプチ旅してきたお話④

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さて、キャンプ地を後にして向かった先は那須ロープウェイ山麓駅。時刻は午前10時。これから生まれて初めての本格登山に挑戦するのだ。
とはいえ麓からえっちらおっちら登るわけではなく、ロープウェイで一度山頂まで行ってから山道を歩きいくつかのチェックポイントを踏破しようという計画。
15時頃から雨になるという予報なので、前半大幅にチートして、後半雨に見舞われなければ麓まで下山しようというハラである。

 購入して一度も履かずに半年ぐらい放置させていた登山靴に漸く足を入れる。ふむ!固くて痛い。。。4~5時間ぐらい歩くことになるけど、こんなんで大丈夫かしら?
まあ最悪辛かったら引き返せばいいかーと楽観的に考えることにする。

山で食べるラーメンはさぞかし美味かろうと思い、2リットルサイズのペットボトルと鍋とストーブ、カップ麺を鞄に詰めていざ出発。
ロープウェイで山頂までは片道950円(往復1800円)。平日なのに結構利用客がいて、中には観光がてらに寄ったのか、おおよそ登山する格好ではない人もちらほら。
まあ山頂まで行って絶景見て写真撮るだけでも旅の思い出になるだろうしね。

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ロープウェイからの山肌の景観を楽しんでいたらあっという間に山頂に。「いざ!」と勢き込んで駅校舎から外にでると
「さみいいいいいいい!」
押さえていないと帽子が飛ばされそうなぐらい強風で、且つ雲が立ち込めていて道の先が見えない。

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「ちょっ、こんな悪環境の中自分の様な超初心者が行っていいものなの?」
とか、急速にモチベーションがダウンしていくのだが、周りを見るとかなり年配の方や少々小太りのおばちゃんもスタスタと歩いている。
そんな姿に勇気づけられ、とりあえず無心に歩くことにする。最初は割と平坦でちゃんと"道"になっていて歩きやすかったのだが、徐々に自然地形化していく。
硫黄の匂いしてきて、活火山なんだなーと認識する。

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何となく
山頂駅→茶臼岳→牛ヶ首→山小屋→剣ヶ峰→朝日岳→山小屋→山麓
的なルートを思い描いていたのだが、気が付くと牛ヶ首に到着していた。

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「あっれー?茶臼岳どこ行っちゃったの??」
特に途中分岐することもなく矢印が示す方向に進んできたつもりだが、どうやらどこかに分岐点があったらしい。
だからといって戻る気もサラサラなく、次の目的地に向かって足を進める。同じ道を歩くのは嫌いなのだ。

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途中やや歩きづらい岩場があったものの、順調に山小屋に到着。まだお昼にするには早いので、下山時にここでラーメンを啜ろうと思い先に進む。
思っていたよりも早いペースで進んでいるし、もしかしたら余裕?とか考えていたのだが甘かった。
剣ヶ峰はその名の通り、かなり急傾斜な岩場を進むことになる。息も当然切れるのだが、脚(腿)の疲労度がハンパない。そっかー!筋肉疲労の限界も考えてペース配分しなければいけなかったかー!!気付いた時には時すでに遅しだが、大腿筋が小刻みにぷるぷる震えているではないか?
以前笠森トレッキングで両足が同時に攣った時の恐怖感が蘇る。こんな人気の多い場所であんな無様な姿を晒すわけにはいかないっ!
とりあえずマメに休憩を入れつつ先に進むことにする。(つづく)

 

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