はとぶん

旅するゲームプロデューサーの妄想ブログ

(ほぼ)宿泊費をかけずにプチ旅してきたお話⑤(最終回)

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剣ヶ峰からの道のりは結構シャレにならんぐらい厳しいポイントもあり、命綱を掴んで断崖絶壁を渡る箇所とか「本当にここ渡るの?アンチャ―テッドなの!?」と心の中で叫びつつも難なく踏破。「ここに命綱を張った人先人はスゲーなぁ~」とか先人の偉業に感謝してみる。

 山頂付近はもう道と呼べるものはなく、地面を覆う岩石群の中から踏ん張れそうな石を探して登っていくだけである。なるべく足を上げなくて済みそうな石を選び、息も絶え絶えの中最後の一歩を昇る。

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「着いたーーーーー!!!!」ヽ(゚∀゚ )ノ

朝日岳山頂到着(山頂駅からここまで多分2時間ぐらい)。眼下には流れていく雲。その雲が切れた瞬間に山々が連なっているのが見える。何という絶景。丁度他に人がいない時に着いたので、いまこの景色を独り占め状態!何という贅沢‼

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トップの部分に腰を下ろし5分ほどこの感慨に耽っていたのだが、人が来たので場所を譲って下山することに。


いま登ってきた道を下っていくのだから当然それなりに疲れるのだが、まあ道程がわかっている分ペースは作りやすい。慎重に岩場を降りて、アンチャーテッドを通過して、えっちらおっちら歩いて、1時間もかからずに山小屋まで戻ってきた。
さて、じゃあ念願のラーメンにしますか!…と、ここで気付く。
「箸が無ぇ」。゜(゚´Д`゚)゜。

やむを得ずそのまま麓まで下山することに。(何のために重たい水やらストーブやらを運んできたのか…orz)


山頂駅からの下山コースはちゃんと道になっていて、下りるごとに緑の数も増えてきて日常に戻っていく感じがする。

30分程歩いて山麓駅に到着。何か口に入れようかと考えたのだが、もうここまで来たなら温泉にでも浸かって疲れを癒してからにしようと那須町を後に車を出発させる。30分くらい走ったら雨が結構な勢いで降り始めてきたので、「早めに下山できて良かったかも…」とか失敗をポジティブに転じつつ温泉へと急ぐ。

行きに寄った「ろまんちっく村」の近くにある「ただおみ温泉」で湯に疲れを溶かし、「さーてこれからどうしようかな~?」と考えるが二日も寝袋で寝た所為か、家の自分の万年床が異常に恋しい。(ママン…


「よし!帰ってドラクエ11の旅路を再開しよう‼」

というわけで3日間の家出でもここで終わり。車は大豪雨の中、栃木~茨城を南下して、千葉へと向かうのであった。(おわり)

 

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