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はとぶん

旅するゲームプロデューサーの妄想ブログ

『サマーレッスン』してみる

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ある意味PSVRの本命とも思えるタイトル『サマーレッスン』。遅ればせながら漸くその世界に足を踏み入れてみた。

 以前バンナム社がお台場で開催していた体験施設([『VR ZONE Project i Can』だったかな?)で体験したVRコンテンツに、コクピット内でアンドロイド(っぽい)少女キャラが隣に座ってナビゲーションをしてくれるシチュエーションがあったのだが、その時にあまりにも対人距離を無視した近づき方をされて、ドギマギして思わず自ら距離をとってしまったコトを思い出す。いやいやただのCGだから…とか自分に言い聞かせるのだが、そう思うほどに脳が誤解するほどの作用があると認めざるを得ず

「もう俺コッチの世界でいいや!」

そんなSFならではの世捨て人の気持ちを理解してしまう。恐らくこのタイトルも過分にそういう脳が誤解するシチュエーションが入っているのだろうと、「ムフフ♥」な期待を抱きいざゴーグル着用。いやしかしここはオフィスの中。ただでさえ低い自分の株価をこれ以上下げない為にも、自制心をもって取り組もう。(キリッ

「じゃあ、行ってきますー♥」

 

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気が付くとそこな落ち着いた雰囲気のシャレオツなカフェだった。海が近いのかな?そんなちょっと非日常に足を踏み入れた気にさせるロケーションだ。こんな場所で(ノマドワーカーの如く)仕事ができたら良いなーとか思わせる。携帯が鳴り連絡が。どうやら自分の仕事は家庭教師で、明日から新しい生徒を受けもつことになっているらしい。さ~てうまくやれるかな~?

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こんな感じでコンテンツの中に引き込まれていく。VRコンテンツはこの導入の作り如何でその後の感情移入の度合いが大きく変化する。ここで「その気にさせる」ことがとても大事だ。

サクッと触れておくと、基本この「目の前にいる女子高生の家庭教師というシチュエーションを如何に楽しむか?」というコンテンツである。シミュレーションゲームなのでちょっとしたインタラクティブな要素が入っているが、まあそこはとりあえず置いといて…。大事なのは(前述のとおり)最初はこの対人距離を無視したシチュエーションにとにかくドギマギさせられるってことだ!

「女子高生が俺の様な下等な存在に自ら近づいてくるなんて!?」

「マズい…。そんなに近づかれてはムネの谷間が見えてしまう!」

「イカん!下手すると汗の香りとか嗅ぎとってしまうのではないか?」

とか、そんなワケのわからない背徳感を感じてしまうシチュエーションが満載なのである!大げさな感想と思うかもしれないが、能動的に楽しもうとすれば脳もある程度現実と誤解してくれるわけでそれがVRコンテンツの面白さであり、怖いところでもある。その能動的に楽しもうとする姿勢を作り出すために、前述の様に"導入"の作り方が大事なのだ。

とりあえず一旦エンディングを迎えて現実に戻ってきたところで、夏休みが終わってしまった様なショボーンな気持ちになってしまう。正直言うとちょっと物足りない感がある。何というか「好きになりかけたところで別れがきた」という感じ。繰り返しプレイして高い評価を得ればこのスキマは満たされるのだろうか?なんかそういったモノとは異なる種の欲求だと思うだが…?まあともかく、ひと夏のアバンチュールを楽しみたい人は是非体験してもらいたい一本である。