はとぶん

旅するゲームプロデューサーの妄想ブログ

笠森トレッキング①

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「足が痛い・・・・・・」

何というか、多分ここ30年ぐらいご無沙汰している種類の、初めてスキーをした時の様な筋肉痛で、歩くのも辛い。というのもつい先日、10kmほどトレッキングをしてきた所為である。

 梅雨ということもありここ最近ずっとどんよりした天気が続いていたが、久しぶりに太陽が顔を見せたので「これは外にでなければ勿体ない!」と、虫よけスプレーとノンアルコールビール二缶を保冷剤と一緒に鞄の中に詰め込んで車に乗り込んだ。

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向かった先は笠森寺(千葉県長生郡長南町)。

「笠森ふれあいの道」と呼ばれるコースで、ここ笠森観音からスタートして、長南町自然遊歩道を延々歩いて野見金公園へと向かう。笠森観音は「板東三十三観音札所」の第31番札所で"子授けご利益"で(たぶん千葉県民には)有名なパワースポット。何度か参拝に訪れたことはあるのだが、トレッキングをするのは初めて(コースがあることは知っていたのだが)。

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参道入口付近に案内図があるのでここで確認。「観音様のみち」っていうのが該当のルートだ。

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本堂を横目に奥へと進むととコースの案内がある。今回は野見金公園を中継して再びここに戻ってくるので、ここがスタート地点でありゴールでもあるのだ。

 

「笠森ふれあいの道」なんて、通りすがりの人と思わずスキンシップ♥しちゃいそうな名前がついているのだが、わりと頻繁にアップダウンがあってそれなりに息が切れて汗をかく。正直おっちゃんなめてたわ。歩き始めて3分で後悔していた。。。

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途中何か所かで「イノシシ注意」の注意書きを見つける。ご覧の通り大自然に囲まれているので、いつ何時イノシシとエンカウントしてもおかしくない。

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「歩き続けるしかない!」

そんなに急勾配が続くこともないのだが、木々で遠景が遮られているので「どこまで進んだのか」視認するための目印がない。そこら中から羽音が聞こえるので停滞して蚊に隙を見せたくない。というわけで黙々と歩き続けるしかないのだが、湿気と30度近い気温の所為か滝の様に汗をかき大量の二酸化酸素を輩出し続ける。ひっきりなしに蚊が寄ってくる。だから停滞したくない。悪循環だ。。。

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「汗かいた分、持ってきたビールもさぞや美味かろう」

とか持ち前のマゾ根性を発揮して脱水症も恐れずに突き進む(危ないのでマネしないでね)。シャツがしぼれるぐらいの汗をかく。…というか汗でシャツが重たい。

こうして1時間30分ぐらい歩いたところで、漸く舗装された道路に出る。どうやらこの先500mぐらい歩いていくと、目的地の野見金公園に辿り着くらしい。

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 峠を越えた喜びもあり、途中の休憩所でノンアルコールビールを取り出す。

「きっ、キンキンに冷えてやがる」

炭酸の心地いい刺激が喉を振るわせ、水分をカラカラの胃袋へと運ぶ。

「ぐっ…!溶けそうだ」

いっきに飲み干してしまう。

「かぁーっ!犯罪的だっ・・・・・・!!」

誰もいないのをいいことに独りカイジごっこに浸る。この後わが身に襲い掛かる恐怖を、このときの私は露程も感じていなかった。