はとぶん

旅するゲームプロデューサーの妄想ブログ

企画のメソッド①「好き」を見つける

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会社という営利目的の組織に所属している以上、商品やサービスを生み出し消費者に提供して銭を稼がなければいけない。うちの主幹事業はいわゆる"ビデオゲーム"と呼ばれる商品の開発・サービスの提供であり、自分はそのゲームという商品を企画・立案してサラリーをもらっている。つまり「こんなゲームをつくって儲けましょうよ」というアイディアを会社に提案して賛同させ融資を得て形にして世に送り出す!というのが自分に与えられた任務である。

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ゲーム企画道①

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このブログも気が付いたらあまり仕事(ゲームづくり)のことに触れていないなーと思い、ここで初志を振り返ることにしよう。というわけで、何か記事ネタになるものはないかとPCの中を隅々まで漁ってみるが、いくら探しても過去に作った原案書が見つからない。どこにあるのかわからないのではなく、どうやら本当に無い様だ。開発環境の進化に伴って幾度となくPCの"お引越し"をしてきたのだが、再び見返すことのない過去のデータを持ち続けることの意味を見いだせず、どうやら途中どこかで断捨離したらしい(何となくそんな記憶も残っている…)。

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『眠れぬ魂』をプレイ?して(※多少ネタバレあり)

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埃をかぶっていたPSVRに再び電源を入れた。某情報サイトで"インタラクティブシネマ"の記事を読んだからだ。インタビューに答えていたのは『眠れぬ魂』というVRコンテンツの開発者。「ゲームでなく、プレイできる映画」といった感じの内容だった。いちコンテンツ開発者としてはVRにとても興味があるし、遊びの進化として非常にポテンシャルを感じている。もちろんビジネスとしても。しかしながらコンソールゲームの市場はまだまだ開花できておらず手が出しにくいのが実情だ。そんな状況の中出てきた新しいVRコンテンツであり、最近疎遠になっているホラー作品ということもあって、まあ買わない理由はなかった。

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『夜は短し歩けよ乙女』観賞

四畳半神話大系』から約7年。あの不思議なトリップ感が再び味わいたい!ってことで、公開初週末に『夜は短し歩けよ乙女』を観てきた。『四畳半』の続編ってわけでは無いだろうが、登場人物や世界観設定に『四畳半』というか森見作品の遺伝子がギュウギュウに詰め込まれた作品だ。まあ舞台が京都で樋口氏や羽貫氏が出てくるのだから『四畳半』の並列にある作品と言っても過言ではなかろう。

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